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全森連のご案内

世界最大規模の組合員で構成する日本の森林組合 全国森林組合連合会は、その全国組織です。

ご挨拶

 

 平素は当会の業務運営につきまして、特段のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年も全国各地で豪雨などの自然災害が発生しました。特に、岩手県大船渡市はじめ各地で発生した大規模な林野火災では多くの森林が焼失し、地域住民の生活にも大きな影響が生じました。これらの災害により被害を受けられた皆様に衷心よりお見舞いを申し上げます。
 また、昨年は全国各地で例年以上に熊の目撃や被害が相次ぎました。この背景には餌となる堅果類の凶作だけではなく、里山の衰退を起因としたナラ枯れの拡大や人工林の荒廃等も原因であると考えられます。全国の森林組合系統の皆様におかれましては、人命を守ることは勿論のこと、生態系の保全により健全な森林環境を取り戻すため、地域の森林整備等を引き続き行って参ります。

 さて、政府においては、花粉症対策の一環として花粉の少ない森林への転換促進対策が推し進められております。森林組合系統といたしましても、系統運動「JForestビジョン2030」において、「伐って、使って、植えて、育てる」循環型林業も確立を掲げ、目標達成に向けて系統全体で主伐再造林に取り組むこととしており、再造林の低コスト化や苗木確保等の課題解決に取り組みながら花粉発生減対策と合わせて、推進していく所存です。
 一方「植えて、育てる」ためには木を積極的に「使う」ことが重要であり、特に木材は建築物等に利用することで製造時のCO2排出量が少なく済むことに加え、吸収したCO2を長時間固定でき地球温暖化防止に貢献します。政府では令和7年10月1日より森林資源を循環利用し、全国で街の木造化を進める「『森の国・木の街』づくり宣言」の募集を開始しました。当会においても宣言に賛同したところであり、今後多くの自治体や企業が建築物の木造化など木材利用の推進、木材利用の効果の見える化に取り組むことが期待されます。
 加えて、人材の確保・育成の取組も重要です。一昨年から開始された林業技能検定制度は、本格的に全国各地で試験が行われ、森林組合等に所属する多くの現場技能者が受検しております。
 また昨年10月には「第4回日本伐木シャンピオンシップ(JLC)in 鳥取」が開催され、本年3月にはスロベニアで開催される世界伐木チャンピオンシップ(WLC)への出場者が決まっております。勝ち抜かれた選手の皆さまには、世界大会でも実力を遺憾なく発揮されることを期待しております。

 昨年10月には我が国初の女性首相による内閣が発足致しました。ジェンダーギャップレポートでは、長年主要7か国で最下位であった我が国ですが、これを機に好転が期待されるところであり、森林組合系統におきましても女性理事や管理職の登用など女性活躍推進活動を更に強化して参りたいと存じます。
 また2025年国際協同組合年において各地で取り組まれた協同組合間連携につきましては、昨年で終わらせることなく継続して推進していくことが重要です。SDGsの達成やカーボンニュートラル社会の実現等、社会課題の解決に向けた取組を「実践」し、広く「発信」しながら、森林組合系統の活動に対する社会の認知を高めるとともに、系統の更なる発展と「JForestビジョン2030」の実現を目指してまいります。

 今後も当会では系統関係者及び関連団体とともに、人材の確保・育成、森林資源の循環利用、国産材利用促進等に向け、役職員一同精進する所存です。倍旧のご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

   令和8年(2026)1月

                        全国森林組合連合会 
                        代表理事会長 中崎和久