作業場所の近隣に位置する小学校・中学校に出向き、森林環境教育の授業の提案をしている。学校のそばに山がありながら、山を知らない児童・生徒が多く、チェーンソー実演や杉桧を使ったゲーム等、触感、香りや木の温もりを伝える授業を行ない好評を得ている。
林業はこれからの産業と考えている。斜陽産業ではない。それには産業としての「質」(しつ)をあげなければならない。
山を見る質・伐採搬出技術の質・管理技術の質・仕事意識の質・安全意識の質 等
根本にあるのは一人一人の「考える」質を上げていく事である。どう動けば効率良く伐倒ができたり、材を出す事ができるのか。2つ3つ先の作業のために今、やっておかなくてはならない事はなんなのか。一人一人の動きによって生産性が大きく変わってくる。一人の影響力は従業員500人の大企業では1/500であるが、20名足らずの小企業では1/20であり、一人一人の能力が業績を良くも悪くも変えてしまう。
勤続5年6年の従業員の意識や作業内容は良い方向に向かっており、後輩への伝達教育を進めている。また、「改善提案活動」を始め、業務改善の意識を持つ。
従来の搬出技術の他、全国で始まっている生産性向上、生産コスト低減のための「機械化」「低コスト作業システム」「集約化、団地化による作業の効率化」なども取り入れて、今後も積極的で能動的な展開に取組んでいく。
この地域には多くの人工林があり、建築用材の他、木質資源として活用をしていくために、木材の一環した生産体制を活かし、木材需要を喚起する営業活動も行なっていく。
「木に申し訳ない事をするな」―― 森で仕事をする私たちの想いです。