静岡県中部に流れる大井川は3000mを超える南アルプスを源流とし、太平洋駿河湾に注ぐおよそ160kmの河川である。流域には8万haを超える森林を有し、上流の高山帯・亜高山帯の原生林、中流域の人工林、下流の里山等、多種多様な樹種により、豊かな森の姿を見せている。近隣他県との比較では人工林の割合が高く、中下流域の人工林率は6割を超え、50年生以上の伐期を迎える森林も多く存在する。
島田市内は昔から鉄砲堰による木材生産地として栄え、現在でも長尺材を含む建築材を中心として生産しているが素材生産を行なう業者が少なくなり、生産量は減少している。
冬でも雪の少ない気候により年間を通じての伐採・搬出を行なう事ができる地域である。