新規就業者を募集する以前は平均年齢が60歳近くになり、高齢化による様々なリスクが増加してくるとともに、架線技術等の継承が問題となってきた。新規採用は(社)静岡県山林協会 林業労働力確保支援センターによる就業ガイダンスを通じて、「林業担い手育成事業」、「緑の雇用担い手育成事業」、またはハローワーク募集による3ヶ月間の「トライアル雇用」を活用し仕事への適正の判断や教育を行なってきた。
H.14〜16 | H.17 | H.18 | H.19 | H.20 | H.21 | ||
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採用 | 新規採用(就業中) | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 |
緑の雇用(基本・高度化) | 4 | 3 | 4 | 3 | 2 | ||
社外研修 | 基幹林業作業士 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||
林業指導者 | 1 | ||||||
オペレータ研修 | 1 | ||||||
リスクアセスメント研修 | 2 | ||||||
低コスト作業システム研修 | 2 |
新規就業者は20代後半から30代前半の異業種からの転職が殆どで、関東方面からのTターン者もおり、林業への意欲は強い。1年目はまず森林整備部門で機械や道具の扱い方を覚え、2年目以降は間伐等で効率の良い作業が出来るように指導している。以降、仕事や作業に対する意識を高く持っていると判断できれば、基幹林業作業士等の社外研修で資格を取得させ、素材生産部門での作業に移る。現在、数名がベテラン班長に習い技術を習得している。
雨天時には一般知識として、材積計算や材価の計算演習なども行なっている。
以前は退職者もいたが、直近3年では退職者はなく、後継者が育っている。
給与は日給月給であるが、健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険、退職金共済労災上乗せ保険等も完備している。賞与は年2回支給している。遠方からの就業者に対しては賃貸料の半額(上限3万円)を支給している。作業に使用するチェーンソー等の装備品や燃料等も会社負担としており、雇用や従業員の生活の安定を図っている。