−ANAグループでは、森林づくりを始めるそうですが、それはどのようなものなのでしょうか? |
『この森林は羽田空港の名を冠し、「私の青空 羽田空港・天城湯ヶ島の森」と名付けられています。今年の4月から3年間で約7,000本の広葉樹の植栽を行う予定となっており、植林作業には、ANAグループの社員や羽田空港近隣の市民が参加します。』
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−今年度の計画と、地域との関係についてお聞かせください。 |
『このような「森づくり」活動は、今年はこの後、千歳、函館、宮崎の各空港近辺で計画されています。ANAグループでは、これからも地元の協力を得ることで、この活動を広げたいと考えています。地域との結びつきを強めるため、グループの地元企業と地域の森林組合や生産森林組合を通じて、広く呼びかけています。』
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−ANAグループとして、森林づくりに取り組むことになったのは、どのような理由によるものでしょうか? |
『ANAグループとして、このような環境貢献活動に至ったのは、航空機を使うことによって発生する二酸化炭素を、環境活動によって補いたいという意識がグループ内にあったからでした。そして一昨年、今後の企業としての姿勢として、"二酸化炭素吸収の助けとなる森林保全を試みよう"という結論に到達しました。空港を中心として「森づくり」を行うのは、地域の方々と全国で活躍するグループ企業の結びつきを強め、地域に貢献する企業として活動を行っていきたいという思いからです。』
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−実際に森林の現場をご覧になったそうですが、どのような感想を持たれましたか? |
『対象となる森林の選定にあたっては、事前に担当者が実際に候補地を訪れましたが、そこで林業の現場は予想よりも厳しく、また林業を生業とする方々の生活も厳しいものがあるということを知りました。そこで、この活動に社員や市民に参加してもらうことで、林業の現状を知ってもらうという啓蒙活動的な役割もあると感じています。また、森林づくりなどの環境活動に関心はあっても、なかなか一歩が踏み出せない市民の方に対しても、最初の一歩を踏み出すきっかけとしてANAグループの取り組みを利用していただければとも考えています。』
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−企業として、今後どのようなことを期待していますか?
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『企業活動としても、森づくりを通じて地域の新しい魅力を発見することができれば、新たな観光のあり方となることも期待しています。実際にグループ社員を対象にして行った「森林体験ツアー」では、観光ガイドには掲載されていない素晴らしい風景を見つけることができ、新しい観光ポイントとなりました。参加者からは、森林に直接に触れることによって、これまでとはちがった眼で森林を見るようになり、森林に対する意識が変わったという話を聞きました。』
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