安全衛生管理体制は、図−1のとおりである。
また、緊急時の連絡体制を整備し掲示するとともに、携帯電話の通話可能地点の周知、被災者を病院まで搬送する車両の配備などの対策を講じている。
休業4日以上の労働災害は、平成16年に3件、平成17年に4件発生している。このため、リスクアセスメントをはじめとする多くの災害防止対策を積極的に推進してきたことにより平成18年が0件、平成19・20 年に各1件と減少し効果を上げている。
当組合では、リスクアセスメントが最も有効な手法と考え労働災害防止対策に取り入れている。
また、同時に始業前のKY ミーティングを行っている。
造林・林産部門は、現場作業を開始する直前に実施するが、特に林産部門においては、伐採現場の条件が異なることから作業者全員が現場に赴きリスクアセスメントを実施している。
また、加工部門ではうっかりミス事故防止のため年2回(上・下半期)加工機械操作に限定したリスクアセスメントを実施している。
年度当初に策定する「田村森林組合安全衛生計画」に基づき、職員、作業班の班長を含め、毎月10日に安全・衛生委員会を開催するとともに、講演会、技術講習会等に計画的に参加させている。
今年度は、7月1日からの「全国安全週間及び林材業労働災害防止月間」に併せ、安全旗の掲揚、従業員代表による宣誓、ゼロ災安全合唱を行い安全に対する意識の高揚を図った。
さらに、田村市消防本部の協力を得て救急救命講習会を実施し、AED(自動体外式除細動器)の使用方法について指導を受けた。
また、地元警察署から講師を招き、林道など未舗装路や狭い道路での安全な走行方法や注意すべき点などを中心とした交通安全に関する講習会も実施した。