5 『読本１．森林・林業基本法と森林計画制度の流れ』

2001/12/21

森林オーナーの責任について考えてみませんか？
	あなたが所有する森林は、個人的な林業経営など財産としての価値だけでなく、社会的に見ても、水源のかん養、山地災害、生活環境保全、保健文化機能などの公益的な機能を担う大切な存在です。このため森林を所有しているということは、個人だけの話にとどまらず、広い地域に影響を与えているということができるのです。そのため、森林に対する無責任な扱いによるさまざまな問題を発生させないよう、法律や計画制度等によるルールづくりがなされてい ます。 　たとえば、平成13年7月に制定された森林・林業基本法では、森林を所有する方の森林整備または保全が適切に図られるように努めることがうたわれています。また、こうした森林の整備がしっかりとなされるために、長期の森林計画をたてる制度もつくられています。 　森林を所有するということは、地域への影響の大きさから考えても、所有者の責任ある管理が求められているといえるでしょう。 　そこで今回は、こうしたルールの大きな柱となる森林・林業基本法と森林計画制度について紹介します。 *森林所有者のためのポケット読本シリーズ Vol.1より