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森林活用セミナー開催情報や森林の活用事例などをお伝えします。
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『Dare Mori Network 発足にあたって』 |
2001/9/3 |
ごあいさつ |
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私たち日本人は古くから森林と深く結びつき、暮らしや社会に必要なものはほとんど木で作ってきました。
→ 収穫 → 更新(植林)→ 保育 → 成林 → 収穫 → 更新(植林)→という森林と人のかかわりのサイクルの中で現在の森林を維持し続けてきました。森林は何度も繰り返して木材が収穫できる自然の恵みです。このサイクルは、森林の生産力を最大限に引き出す技術(森林の永続性を保障しつつ必要な生産物を最大限に収穫する技術)によって支えられてきました。 |
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しかし、経済の国際化、市場原理最優先の時代にこのサイクルが分断されてしまいました。「木材価格<更新・保育費用」となってしまってはマーケットから出て行くしかありません。市場経済の中では、もうこれ以上、更新・保育など成林までに必要な森林整備を続けられなくなってしまいました。国土の67%を占める森林に対して、山村人口はわずか国民の4%になってしまいました。高齢化も進んでいます。これまで何千年にもわたって維持しつづけてきた森林を、20世紀後半のわずかな時代を生きた私たちが壊してしまっていいのでしょうか。 |
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一方で、熱帯林をはじめとする森林破壊や砂漠化の進行、酸性雨、地球温暖化など地球規模の自然環境破壊が国際的な問題として取り上げられ様々な対応策が検討されています。日本政府も地球温暖化防止対策と自然環境の保全、環境汚染の防止へ向けて循環型社会の構築に国民・企業・行政が一体となって取り組んでいくよう呼びかけています。
Dare Moriネットワークは、21世紀の森林管理・利用システム構築へ向けて、人と森林の関係を考える市民と企業と林業者の連携をすすめていきたいと考えています。
Dare Mori Network 事務局/肱黒直次 |
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