森林活用セミナー開催情報や森林の活用事例などをお伝えします。
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『第2回森林活用セミナー開催レポート』
2002/5/12
企業と企業人のための森林活用セミナー
2002年3月27日東京・平河町の全共連ビルにて「森林活用セミナー〜森・里山保全における企業の役割 森林環境コミュニケーションにむけて〜」が開催されました。
第2回目となる今回のセミナーは、企業と企業人にスポットをあて、企業と企業人の森・里山保全との関わり、目的、その意味を考え、森・里山保全に取り組む為のコミュニケーションのあり方、その重要性についての共通の認識、さらに実際に取り組むための方法を探ることをテーマとして企画されました。
そのセミナーのプログラムと座談会の内容をご紹介します。
【プログラム】
●主催者挨拶:全国森林組合連合会代表理事会長 飯塚 昌男
●基調講演:NPO法人森づくりフォーラム代表理事 内山 節氏
「森林関係に関係する人々や機関、地域・都市の人々、企業、ボランティア、NPO、行政の新しい関係をつくりだすために」
●第一部:座談会 「企業と企業人による森づくりの意義と課題〜企業と企業人への提案〜」
●第二部:座談会 「企業の森づくりパートナーシップ」
●アンケート記入
座談会その1「企業と企業人による森づくりの意義と課題〜企業と企業人への提案〜」
赤池学(ユニバーサルデザイン総合研究所代表)
宇都木法男(勤労者ボランティアセンター主幹)
中西紹一(プラス・サーキュレーション・ジャパン代表取締役)
藁谷豊(里山から考える21世紀実行委員会事務局長)/進行
[主な内容]
○21世紀の企業戦略と森づくり
・企業と京都議定書と二酸化炭素の吸収・固定源としての
森林との関係
・企業と森林の持つ様々な機能、国産材利用の意味の関係
・企業の森林環境コミュニケーションの重要性
・社会貢献活動としての森づくり
○今後の課題
・企業の技術を社会システムに生かす新たな方法の構築
・NPOなどの団体と、どうコラボレーションしてしていくか
座談会その2「企業の森づくりパートナーシップ」
坂井武志(NPO法人森づくりフォーラム事務局長)
肱黒直次(全国森林組合連合会組織グループ長)
藁谷豊(里山から考える21世紀実行委員会事務局長)/進行
[主な内容]
○里山保全の受け皿つくり
・企業と森づくりの受け皿としての森林組合や、
NPOの可能性と課題
○企業と企業人向けの多様なプログラム開発の必要性
○今後の課題
・中間支援組織や企業の社会貢献部門が、
それぞれコーディネーターとしての役割を担う
・社会貢献を行う企業の受け皿となる団体を整える
今回のセミナーでは、企業が今後どのように森林と関わっていくことができるか、という点にスポットをあてて進められました。会場では熱心にメモを取る参加者の方が多く、このセミナーで得られたことがそれぞれの今後の取り組みに、必ず活かされていくのではないかと感じました。
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