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森林現場から 3

※福井県フォレストサポーター制度
 福井県が平成8年より、森林・林業の普及啓発を図ること目的に、森林ボランティアであるフォレストサポーターを養成し認定する制度。

隊長は森林組合の参事さん
 平成15年2月8〜9日、福井県今立町八ッ杉森林学習センターが主催する『雪山冒険隊2003』が開催された。隊員となる参加者は県内の小学生30名。運営するスタッフは「福井県フォレストサポーターの会」を中心とするメンバーだ。
 隊長として挨拶をするのは日野岡金治さん。フォレストサポーターの会会長であり、実は南越森林組合の参事でもある。今回のイベントも、会のメンバーとともに企画の段階から中心的な存在として関わってきた。
 会のメンバーは、普段は森林・林業とは関わりのない人が多い。しかし会の活動では、各自培ってきたキャリアを活かし指導者として力を発揮している。日野岡さんは、こうした多彩なスタッフの能力を上手に引き立てながら、年間に数多くのイベントをこなしてきた。


日野岡金治さん。
こうした活動をフォレストサポーターの会とともに他の森林組合との連携を図りながら展開を広げている

森林組合が関わる意味
 では、今回の活動と森林組合にどのような関係があるのか?
「森林組合も多くの市民との関わりを持っていかないと、その存在が問われる時代がくる」と語る日野岡さん。木材価格の低迷で林業として森林整備を支えていくのは難しい状況の中、公的支援に頼った森林整備が必要だ。組合の仕事も必然的に税金等に支えられた事業が多くなってくる。日野岡さんはそこを心配する。「多くの納税者に、自分の生活が森林の恩恵に支えられていることを今からPRしていくことが必要です。これを怠るといずれ多くの方から厳しい対応を迫られるでしょう」。
 そのために自らフォレストサポーターの会会長を務めるかたわら、組合で対応できないイベント運営をフォレストサポーターのメンバーに積極的に参画してもらい、技術・資金・人材の面で会の充実を図っている。
 今後については「基金等の助成を受けやすくするための組織化を考える必要があるとともに、組合がNPO等の下部組織を育てていくことも必要ですね。将来は環境といえば森林組合というようにならないと」と語る日野岡さん。これからの展開に注目したい。


『雪山冒険隊』に参加した子どもたちとスタッフ。
森林の応援団に育ってほしい

薪割り体験。実際にオノを使ってみんなの前で割ってみる。これが結構楽しい

(上)自分たちでつくり、体験した「かまくら」。大人になったときにこの体験は貴重だ
(中)最後に日野岡隊長から、森林の働きと木材利用の大切さをまとめた紙芝居。子どもたちは集中して話を聞き入っていた
(下)子どもたちが自然体験をした印象を発表形式でまとめる。みんな「また来たい」と話していた

森の中で窯で薪を使って焼いたピザ。「森の体験を食欲と結びつけるのは効果的なんです」とスタッフ
制作(社)全国林業改良普及協会
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