森林活用セミナーも3回目を迎え、テーマに「地球温暖化防止のために日本の森林を活用することの意義と実践」をかかげ、12名のゲストを迎え新しい視点を踏まえた報告がなされた。
まず、木下紀喜(全国森林組合連合会代表理事専務)より開会の挨拶、誰(だれ)森林(もり)ネットワークからの呼びかけとして肱黒直次(全国森林組合連合会組織部長)がこれまでのセミナーの経緯を紹介した。
続いてコーディネーターの熊崎實氏(岐阜県立森林文化アカデミー学長)が「温暖化防止に向けて森林と林業をどう立てなおすか」と題し、基調講演を行った。この中でこれまでの国産材が使われなくなってきた背景を述べながら「木材の需要に支えられてはじめて森林づくりが可能となる。個性化の時代に相応しいニッチ市場を創っていく必要がある」と提言された。
セミナーでは3つのテーマが設けられた。テーマ1では、「身近な木材資源を活用することの意義と住宅文化」と題し、菊間満氏の解説で、稲木清貴氏、水流潤太郎氏、藤原敬氏らによる、近くの森林・木材資源を活用することの意義や運動、国土交通省が進める長寿命木造住宅整備などの紹介がなされた。 |
木下 紀喜
(全国森林組合連合会代表理事専務)による開会挨拶 |