林業先進地の不在村森林所有者対策
龍山村は、先進林業地として名高い天竜林業地の中心にある。その村の森林施業を担う龍山村森林組合では、組合員の半分は村外に住む不在村森林所有者であるという。
「今は村外で連絡がつかない方はいませんが、相続が進めば連絡できない方も出てくるでしょう」と参事の青山典弘さんは語る。さらに「最近では、相続された方が都会感覚で、山の常識をなかなか理解してもらえない。作業道一つ入れるのも大変なんです」と困惑顔だ。
そこで組合では、森林所有者に代わって組合が管理経営を行う「森林施業長期委託事業」を勧めるとともに、総会を通知する際に全組合員に新年度の作業計画を提出してもらい森林施業の持続に努めている。
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龍山村森林組合参事の青山典弘さん。パンフレットを作成して間伐の必要性や補助制度の説明等を行っている |