平成17年7月から9月にかけて、第1回となる「農林中金80周年森林再生基金」の助成対象事業の募集が行われ、全国から93件の応募がありました。第1次審査は平成17年11月に実施され、第1次審査を通過した案件が現地実査を受けたのち第2次審査が実施されました。その結果、第1回の助成先が決定し、2月23日付で農林中央金庫から発表されました。助成先及び事業内容は、以下のとおりとなりましたのでお知らせいたします。(助成対象先:4件、助成金額合計:72,641千円)
雄勝広域森林組合(秋田県)
事業内容:日本林業が抱える課題の中に林地の境界確定があるが、その中でも広域に亘る共有林の境界確定に取組むもの(境界確定予定面積260ha)。
加子母森林組合(岐阜県)
事業内容:当地区の歴史的な経緯のある小規模面積所有(1,000坪単位)と名木「東濃桧」を踏まえ、小規模面積ごとに林齢が30年間隔となる森林を目指すもの(当組合独特の「長期育成循環施業」を実施)。
三次地方森林組合(広島県)
事業内容:組合が森林経営の困難な不在村組合員等から所有森林の経営信託を受け、組合が組合員に代わって採算性を重視した森林経営を行うもの。
新居森林組合(愛媛県)
事業内容:地域に森林の大面積団地(150ha規模)を形成するとともに、専属の担当者配置による森林所有者濃密管理により低コスト間伐等の実現を図る。今後10団地形成し、安定的な木材搬出の実現による川下対策も行うもの。
以上の4件が助成先として、決定しました。平成18年度(平成19年度事業分)の募集要項の公表は、平成18年5月、募集期間は、平成18年6〜7月に予定されています。