アサヒビールが目指す森林経営
「森林は法正林(ほうせいりん)を維持していかないとダメです」
藤川所長は何度もこの言葉を口にした。「法正林」とは、毎年森林の成長量だけ伐採を行うことで持続可能な森林経営が実現できる森林のことである。
そもそも庄原林業所では、コルク原料となるアベマキの植林を行っていたが、戦後、輸入コルクで対応可能となり、社有林のあり方を変更することとなった。その結果、スギ・ヒノキの本格的な林業経営を選んだ。全森林の8割をこうした人工林に切り替え、昨年植林計画を終了した。今後80〜100年を伐期として育て、毎年全面積の
1/80 だけ伐採・造林を行い、法正林に仕立てていくという。藤川所長が言う森林経営はここにある。
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地元出身の藤川所長の夢は、将来社員がここで育った木で家を建ててくれること
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