リコーでは、国内外にて環境NPOと協力しながら「森林生態系保全プロジェクト」を進めている。森林は、二酸化炭素吸収、水源涵養、土壌保全、災害防止、などの機能を持っており、人類だけでなく多くの生き物が恩恵を受けている大事な存在である。しかし、現代では森林の破壊が世界各地で進み、生き物たちが次々に絶滅している。こうした地球環境危機を少しでも防ぎ、生物多様性を保全していくため、リコーグループは環境社会貢献活動として森林生態系の保全の取り組みを行っている。日本、フイリピン、マレーシア、中国、スリランカ、ブルネイ、バングラデシュ、ガーナの各地で進められており、いずれも環境NPOを支援し、地域住民の協力を受けながら、地域の住民に対して環境教育を行っているものであり、共に森を守り、生き物たちと共生していけるように活動を進めている。
現在、国内で進めているプロジェクトは2つある。 “人と多様な生き物たちが共生できる森づくり”をテーマに、森林の生態学的調査や研究、保全活動を実施することを目的とした「長野県黒姫アファンの森保全プロジェクト」(財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団)、ヤンバルクイナなど固有の生き物が生息することで有名な沖縄本島北部に広がる貴重な原生林”やんばるの森”の保全を進める「沖縄やんばるの森保全プロジェクト」(日本野鳥の会やんばる支部)である。いずれのプロジェクトも、リコーが制度化している「社会貢献積立金(strikethrough: 制度)」が活用されている。 |