“人と自然との共生”をテーマに、自然と技術の融合を目指した「トヨタの森」計画を推進している。この計画では、大気環境を改善するために樹木の持つ機能を活用する基礎研究や森林活性化技術の実験を行うなど、森林の活用方法を探るための様々な取り組みを行っている。
2001年2月には、それまでの取り組みや研究の成果を発表すると場として「21世紀の社会システムと森の役割〜森づくりから始める人づくり、まちづくり〜」と題したシンポジウムを東京豊島区のアムラックスホールで開催。“人と自然が共生できる新たな社会システムの構築”、“環境緑化に取り組む人材や技術の育成”、“市民・行政・研究者・企業のパートナーシップ”などについて様々な意見が交換された。一方、愛知県豊田市には「整備・活用・保全」の三つのゾーンからなる里山活性化のための実験フィールドとして「トヨタの森 フォレスタヒルズ・モデル林」を設けており、一般市民の方々を対象に、モデル林での実験や様々な自然について専属インタープリター(案内人)が詳しい解説をしながら、見学案内を行っている。また、これらの取り組みに加えて、現在このモデル林では“森を軸とした循環型社会づくり”に向けた啓発のための展示追加の検討を進めており、今後一般公開する予定となっている。 |