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vol.17 2003.02.15 発行
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森林を所有する、育てる、活用する
市民と企業と林業者のネットワーク
Dare Mori Network mail magazine vol.17 2003.02.15
森林は誰のもの?メールマガジン
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「第3回森林活用セミナー」の開催まであと2週間となりました。
参加のお申し込みは、サイト「森林は誰のもの?」で受け付け中です。
メールマガジン読者のみなさんも是非ご参加くださいね!
それでは「森林は誰のもの?メールマガジン」vol.17をお届けします。
:::◆◇ menu
・【特別企画】森林スタイル手帳<グッズ編>
・もっと身近に"森林組合" 〜京都府 日吉町森林組合〜
・コラム「海の向こうの森林(もり)事情」 -第5回-
・【Information】第3回森林活用セミナー 3/1開催のお知らせ
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:::◆◇【特別企画】森林スタイル手帳<グッズ編>
最近では林業者以外にも、フィールドワークや森林ボランティア
などで、森林を歩いたり、森林の手入れをお手伝いされる方が
増えています。動きやすい格好をするのは必須ですが、そこにプラス
αでより快適に安全なスタイルが完成します。そこで「森林スタイル
手帳」と題して、プロの林業作業員も使用しているおすすめウェアや
グッズなどをご紹介します。
●安心して作業ができるセーフティーグッズ
安全な作業のために必要な装備として、ヘルメットや手袋、地下足袋、
臑当て、防虫ネットなどがあります。今回はその中からグローブ
(手袋)と地下足袋をいくつかご紹介します。
■季節にあわせた使い分け『SOグローブ』
掌に発泡ウレタンの振動吸収パットが入った使いやすい作業用手袋
です。夏用は甲の部分がメッシュになっているため、通気性がよく、
ムレません。また冬用は甲がニット仕様で保温性に優れています。
※夏用はカラーがグレー×紺、冬用はグレー×オレンジ
※サイズはM、L
■防寒タイプ手袋『キッコリー』
透湿性フィルムの採用により高い保湿性があるので、末しょう血管の
収縮を防ぎ、手の動きがスムーズになります。掌側は合皮、甲はニット
仕様です。
※サイズはフリーサイズ
■落下物からつま先を守る『スパイク足袋ガード付き』
山仕事用の地下足袋の基本はスパイクが付いていること。さらに
つま先に鋼板が入っている地下足袋なら、落下物からつま先を保護
します。疲れない安定した履き心地です。
※サイズは22.5/23/24/24.5/25/25.5/26/26.5/27/28cm
※8枚コハゼ(留め金)全長約25cm
上記商品についての問い合わせは、info@daremori.netにて受け付けます。
また、商品のご注文はe-mailにて、氏名・e-mail・FAXを明記の上、
info@daremori.netへお送り下さい。折り返しご注文用紙をFAX致します。
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:::◆◇もっと身近に"森林組合" 〜京都府 日吉町森林組合〜
森林を守り育てる仕事のエキスパート、それが森林組合。
南北に長い日本列島では、地域によって森林の様子はさまざまです。
森林組合も地域によっていろいろな特色があります。
今回は京都府の日吉町森林組合に注目します。
『森林を守り育てる人へ森林の斡旋事業を展開』
京都府 日吉町森林組合
日吉町森林組合が所在する京都府日吉町は、京都府のほぼ中央部に位置し、
面積12,350haの中山間地域で、面積の87%を森林が占めています。かつては
林業で栄えたこの町も、今では「ひよし温泉」や「日吉ダム」などを中心と
した観光の町というイメージが強くなり、戦後植林された森林は、所有者の
高齢化と相まって十分な手入れがされなくなってきました。また、後継者が
いない人などの中から「森林を手放したい」という人も現れてきました。
そういった状況から組合では、森林を森林として守り育てる意志のある人に
森林を「斡旋」する事業を始めました。ただし斡旋といっても、日吉町は京阪神
に水を供給する日吉ダムがあるなど水源の町であることから、森林として管理
できる人でなければ斡旋はしていません。(従って、デベロッパーや仲介業者
等には譲らない)また買い上げた人は森林組合に加入する事を条件とし、
その場合の森林の巡視等は組合で行い、その結果を報告しています。
この事業に関しては、日吉町のホームページでも紹介しており、所在地や
面積、価格はもちろん、それぞれの山林に関して立木状況(立木の種類・樹齢・
面積・間伐や枝打ちの状況)が写真や地図とともに掲載されています。
買い求めたい人、また興味のある人はホームページから問い合わせができます。
(URLは下記をご覧下さい)
:::日吉町森林組合
所在地:京都府船井郡日吉町字殿田小字尾崎8-1
http://www2.ocn.ne.jp/~h-sinrin/
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:::◆◇コラム「海の向こうの森林(もり)事情」 -第5回-
【森林のエネルギー利用 ― 薪、ペレットのある、おしゃれなゆっくり生活】
世界のいろいろな国と比べ、森林の利用で日本の違いが際だつ分野があり
ます。それはエネルギー利用です。日本は、極端に使用量が少ないのです。
エネルギー利用とは、暖房(住宅、地域暖房)、発電、調理等などで、チップ、
ペレット、薪、木炭などを燃料に使う(このほか液化、ガス化もあります)
ことを指しています。
意外に思われるかもしれませんが、世界中の木材使用量トップはエネルギーで
す。世界で生産される木材(39億m3)のおよそ60%は燃料用です(1995、FAO
資料より)。そのうち、約8割を開発途上国(薪、木炭を家庭用に使うのが主)、
残り2割を先進諸国が使っています。フィンランド、スウェーデン、アメリカ、
カナダ、フランス、ノルウェー、イタリアなどが先進国のエネルギー利用量
ランキング上位です。では、日本はどうでしょう。これらの国々より1桁少ない
数字で、ダントツの最下位なのです。エネルギー利用の面からみると、
残念ながら日本は森林とくらしのつながりがとぎれているようです。
ヨーロッパでは、木材チップを燃料にする発電・発熱施設(電気と地域暖房用
の温水を同時に作る)、小規模の地域暖房施設(温水供給)がスウェーデン、
フィンランド、デンマークなどで稼働しており、そのようすの一部は日本にも
紹介されています。けれども、そうした規模の大きな使い方だけではありません。
北イタリア、スイスの村々を訪ねると、家の外にきれいに積まれた薪の光景を
目にします。中には、芸術的と思えるほど凝った積み方もあり、薪積みそのも
のを人々が楽しんでいるようです。家のキッチンには、薪オーブン(またはペ
レットオーブン、ガス併用型も)がデンと構えていて、居間のストーブも薪・
ペレットです。びっくりするのは、オーブンのデザイン・色彩がとてもおしゃ
れで、薪・ペレットストーブはリモコン操作ができるなど、現代のくらしその
ものの感じがするのです。日本では、薪というと昔のものと思われがちですが、
ここではくらしの一部です。
そうはいっても、薪、ペレットを調理や暖房に使うことは、ガス、電気に比べ
かなり不便なはずです。薪を割る、人によっては山から薪材を伐ってくる、運
ぶ、調理に時間がかかる、煙突を掃除するなど。けれども、この地域の人々は
そんなことは不便とか苦痛とは思っていないようです。むしろ、くらしをゆっ
くり・ゆったり楽しむ。そんなゆとりさえ感じさせます。森林とくらしがつな
がるアルプスの人々の一日は、なんだかほっとさせてくれる光景です。
白石善也
Ψ Ψ Ψ
デザインや機能が、現在的なニーズにあわせて進歩しているところが、
ヨーロッパ等で薪オーブンや薪ストーブが今でも活躍していることを実感させ
ますね。もしも現在の日本で木材が生活のエネルギー源として使われていたら、
日本人らしい細やかな発想でユニークな製品ができていたかもしれませんね。
では次回のコラムもお楽しみに!
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:::◆◇【Information】第3回森林活用セミナー 3/1開催のお知らせ
全国森林組合連合会が主催する、第3回森林活用セミナーが3月1日開催されます。
テーマは「地球温暖化防止のために日本の森林を活用することの意義と実践」。
地球温暖化対策や循環型社会への転換など大きな産業・社会の変革に取り組んで
いくにあたって、いま国内の森林を活用することが日本の森林と山村を再生させ、
世界の森林環境問題の解決にも貢献することを、住宅・住文化、環境教育、企業
活動の面からその意義を解き明かすとともに実践活動のネットワークを広げていき
たいと思います。
■開 催 日:平成15年3月1日(土曜日) 13:00〜17:00
■開催場所:東京大学農学部「弥生講堂(一条ホール)」
東京都文京区弥生1-1-1 (地下鉄南北線「東大前駅」から徒歩3分)
■テ ー マ:「地球温暖化防止のために日本の森林を活用することの意義と実践」
■参 加 者:企業の環境対策担当者、環境NPO(市民・企業)、
森づくりボランティア、地産地消活動グループ、自治体、林業者等
250名
■参 加 費:無料
■配 布:参加者には『企業が取り組む森林・里山保全活用事例集』と
間伐材トレーをプレゼントします。
■申し込み:下記URLにて受け付けています。
http://www.daremori.net/seminar/www/contact.cgi
■予定プログラム
12:30 受付開始
13:00 開会
だれもりネットワークからの呼びかけ
13:10 ◎基調講演
「温暖化防止に向けて森林と林業をどう立てなおすか」
コーディネーター:熊崎 實氏(岐阜県立森林文化アカデミー学長)
14:00 ◎テーマ1身近な木材資源を活用することの意義と住宅文化
解説:菊間 満氏(山形大学農学部教授)
報告:『東京の木で家を造る会の活動(仮)』
稲木清貴氏(東京の木で家を造る会)
:『国土交通省がすすめる長寿命木造住宅整備』
水流潤太郎氏(国土交通省住宅局)
:『住宅の近山度を表すウッドマイルズの提案』
藤原 敬氏(森林総合研究所理事)
14:50 ◎テーマ2森林環境教育をすすめることの意義
解説:水野一男氏(木文化研究所代表)
報告:『木材利用をわかりやすく伝えるプログラム(仮)』
林和男氏(愛媛大学農学部教授)
:『間伐素材が結ぶ学校・森・企業の連携プログラム』
関邦春氏(ジェイファンネット代表)
15:40 ◎テーマ3企業が国内の森林を活用することの意義
解説:近藤修一氏(エス・ピー・ファーム代表)
報告:『プロジェクト『企業の森林』〜和歌山県の実践』
吉村昌也氏(ユニチカユニオン書記長)
:『生協が取り組む『コープの森』づくり活動』
吉村邦雄氏(首都圏コープ事業連合)
:『凸版印刷が考える森林活用の意義と取り組み』
大川 誠氏(凸版印刷株式会社)
16:30 質疑・コーディネーター総括
17:00 閉会
皆様のご参加お待ちしています!
:::◆◇ 配信停止を希望される方はこちらでお願いします。
http://www.daremori.net/
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森林を所有する、育てる、活用する
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森林は誰のもの?
http://www.daremori.net/
お問い合せ、ご意見、身近な森林活用の取り組みを
ご紹介されたい場合はこちら
web2@daremori.net
配信停止はこちら
http://www.daremori.net/MM/index.html
:::発行元
全国森林組合連合会 組織部 組織グループ
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-1-12
http://www.zenmori.org/
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