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vol.12 2002.12.01 発行
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森林を所有する、育てる、活用する
市民と企業と林業者のネットワーク
Dare Mori Network mail magazine vol.12 2002.12.01
森林は誰のもの?メールマガジン
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気がつけばもう師走。クリスマスシーズン到来で、お家のドアに
リースを飾っているのをみかけます。森林で拾ったつるや松ぼっくり、
木の実などを使った手作りのリースにトライしてみてはいかが?
それでは、森林は誰のもの?メールマガジンvol.12をお届けします。
:::◆◇ menu
・【新連載】森林施業計画をしてみよう〜森林施業計画スクール[1]
・もっと身近に"森林組合" 〜福岡県 甘木市森林組合〜
・ジョン ギャスライトさんの森林コラム -最終回-
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:::◆◇【新連載】森林施業計画をしてみよう
〜森林施業計画スクール開講!
この「森林は誰のもの?メールマガジン」の読者のみなさんは、森林の
大切さについてはよくご存知だと思います。その森林が持つ働きを充分に
発揮するには手入れが必要。でも手入れには費用がかかります。
そこで、国・都道府県・市町村には、森林の現況調査など森林の手入れ
に欠かせない活動を支援する交付金制度があるのです!
交付金を受けるにはもちろん手続きが必要ですが、その前にこのメール
マガジンでこの制度について予習しましょう!
[1時間目 森林区分をよく知ろう]
まず、森林施業計画について知る前に、森林の個性を活かすための
森林の働きに応じた3つの区分と整備について知っておきましょう!
●森林の機能について再確認しましょう
→政府の策定した森林・林業基本計画では森林を次の3つに区分し、
計画的に森林機能を充実させる整備をすすめることを示しています。
1.水土保全林
水を育み、災害を防ぐといった水土保全機能を
発揮することが期待される森林
(伐期の長期化・伐区の分散・復層林施業などを推進)
2.森林と人との共生林
貴重な自然環境を保全したり、森林レクリエーションや
環境教育の場としての活用が期待される森林
(天然林択伐施業、広葉樹の育成などを推進)
3.資源の循環活用林
木材生産のために森林を伐採し、収穫したあとに苗木を植え
保育を行って永続的に木材を安定的に生産する森林
(木材の需要に応じて多様な施業を推進)
>>参考サイト
:::林野庁 新たな森林計画制度
http://www.rinya.maff.go.jp/seisaku/sesakusyoukai/sinrinkeikakuseido/sinrinkeikaku1.htm
>>>次回は[森林施業計画とは?]です。
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:::◆◇ もっと身近に"森林組合" 〜富山県 婦負森林組合〜
森林を守り育てる仕事のエキスパート、それが森林組合。
南北に長い日本列島では、地域によって森林の様子はさまざまです。
森林組合も地域によっていろいろな特色があります。
今回は福岡県の甘木市森林組合に注目します。
『"明るく、前向き" 現状打開の取組みを積極的に推進』
福岡県 甘木市森林組合
甘木市森林組合が管轄する甘木市は福岡県のほぼ中央にあり、県下
有数の林業地であるとともに、福岡市や県南部の筑後川流域をうるおす
水源地でもあります。森林面積は市全体の6割にあたり、それらは伐期
を迎えつつありますが、材価低迷で森林所有者の生産意欲が減退し、
間伐の手入れも遅れがちになっていました。そこで組合は緊急間伐5カ年
計画に基づく補助事業等を駆使し、間伐を積極的に進め、間伐実施面積を
2年間で倍増させています。
組合では水源地の森林整備に対する理解を育むため、下流地域との交流を
積極的に進めています。その一つが平成10年から年1回開催されている
「やまもりフェスタ」です。毎回多数の市民が参加し、植林や枝打ち
といった林業体験、木工やシイタケの菌打ちの体験、水源林見学の
ミニツアーなど多彩な催しを楽しみながら、森林の重要性を学んでいます。
また「森林整備地域活動支援交付金制度」の活用にも積極的に取り組んで
います。「甘木市全体を一団地」にするとの目標を立て、すべての森林所有者
へ制度の利用を呼びかけるパンフレットを配布。説明会の実施や欠席者にも
主旨を説明した文書を郵送するなどの取り組みをすすめることで、
市内の民有林の6割にあたる森林について施業委託契約を締結しています。
今年2月にはホームページを開設し、外部への情報発信を開始するほか、
将来は木質バイオマス利用事業への参入も視野に入れているそうです。
今後の事業展開に注目したい組合の一つですね。
:::甘木市森林組合
所在地:福岡県甘木市大字2010-3
甘木市森林組合ホームページ
http://ww2.tiki.ne.jp/~amasin/
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:::◆◇ ジョン ギャスライトさんの森林コラム -連載第4回-
【森林の所有にかかわる人たちに】
僕が日本に来て日本語を習い始めたとき、ひらがな、カタカナ、
漢字を見て、ひっくり返りそうになったことをまだ覚えています。
でもそれを何とか勉強しよう!と勉強を始めると先生が「日本語ほど
簡単なものはないですよ。3つの種類の文字を組み合わせられるなんて、
チャンスも3回!これほどおもしろい言葉はないですね」と。
その時、多くを与えてくれることはチャンスも多い!と思って
前向きに勉強したら楽しくて充実した日本の生活が始まりました。
そして、いま山の中に廃材の味噌ダルで作った家に住んでいるけれど、
回りの人には“山奥に住んで周りは何もない・・・”と言われます。
でも“山にすんでいるからこそ何でもありますよ”と、僕はこの素晴らしい
“環境”という財産を満喫して田舎暮らしに感謝しながら毎日生活しています。
その素晴らしい日本の森林は植林の森、里山、原生林とまだまだ豊かです。
里山は今、僕たちのように生活の場として近くに住む人が足を運び、
それと共に森林も若返ってきています。しかし植林の森は見捨てられがちです。
それは僕たち消費者が値段ばかりみて環境やエコに対してお金を払うという
意識がまだまだ低いからだと思うのです。実は僕も安いのは大好きですが、
なんでも買うときは中身だけとか、エネルギーを使わないほうを選んでいます。
輸入材におされ国産材が余り、海外から時間とエネルギーをたくさんかけた方が
安いとはどう考えてもおかしいのです。輸入材が消費者にとって安いけれど
地球にとってはずいぶん高いものになり、ますます地球温暖化を進めること
にも繋がっているのです。
カナダで16歳のとき植林するプロジェクトに参加してバスに乗って
友達と森林に行きました。それはとても楽しくて、みんな自分の木が
大きくなり使える日が楽しみだったし、自分の育てたもので生活しよう!
ということも学びました。身体で体験するとインパクトは強いのです。
この森林の豊かな国、日本も行政と企業、そしてその森林に従事する
人たちの仕事を見つめなおし、流通を組み替えて低価格にし、そして
これからの日本産エコ木材も輸入材に負けないよう、少しずつ昔のように
森林大国ニッポンに還っていくようがんばりたいと思っています。
ジョン ギャスライト
Ψ Ψ Ψ
今回でジョン ギャスライトさんの連載コラムは最終回です。日本の良さ、
日本の森林の良さをこれまでのコラムの中で再発見できた気がします。
さて次回からは、森林・林業関係図書の執筆を手がけていらっしゃる
白石善也さんのコラムが始まります。海外の森林活用最新動向などを
紹介していただきます。どうぞお楽しみに!
:::◆◇ 配信停止の方はこちらでお願いします。
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