Q-9. インターネット接続の実際の構成例を教えてください。

A-9. ■ 全森連電算システムセンタ-の場合 ■

 全森連の電算システムセンタ-にはサーバーのない小規模なネットワークがあり、デジタル電話回線を使用して、ダイアルアップ接続ながらネットワークの全てのパソコンがインターネットに接続できるようになっています。

 小規模ながらもローカルネットワークがあるため、どのパソコンからも接続できるようにするためには、これまで説明してきたモデムやTAといった機械ではなく、ダイアルアップ機能を持ったルーターという機械を設置しています。全森連電算システムセンタ-にはサーバーがないので独自のアドレスはなく、全森連電算システムセンタ-のネットワークアドレスはプロバイダのアドレスになっています。

 レンタルサーバーも検討しましたが、全森連内の別の部署がすでにアドレスを取得していたので取ることができませんでした。

WebPage: http://www.tokyoweb.or.jp/zenmori
E-Mail : zenmori@magical2.egg.or.jp




■ 全森連の職員Oさんの場合 ■

 また、全森連の職員Oさんの家では、下図のような構成で1台のパソコンをインターネットにつないでいます。これが最も簡単な接続方法ですので、参考にしてください。



 もしも、アナログ電話回線ではなくてデジタル電話回線を利用するのなら、モデムのかわりにTAとDSUをつなげば同じ構成でインターネットに接続することができます。

 さて、これまで接続方法の解説ばかりしてきましたが、実際インターネットに接続するのにはいくらかかるのでしょうか? 会社や団体で接続する場合はコストの計算というのは必須となると思います。インターネットへの接続環境の構築と接続のコストを求めるには、以下の全要素の金額を合算することで算出することができます。

●初期費用 ●運用費用
①新規購入ハードウェアの価格
②新規購入ソフトウェアの価格
③通信回線の新規導入および回線設定・工事料金
④プロバイダとの契約にかかる金額
⑤プロバイダのサービスの申込にかかる金額
⑥ネットワークアドレスの取得にかかる費用
⑦ハード・ソフトの設定にかかる人件費または
設定料金(外注する場合)
⑧その他(スタッフの教育費等あれば)
①プロバイダへの接続料金
②プロバイダから別途受けるサービスの料金
③プロバイダとの契約の更新にかかる金額
④回線基本料金
⑤回線利用料金(従量課金のとき)
⑥ソフトウェアのバージョンアップにかかる金額
⑦ハード・ソフトの保守にかかる人件費または
保守料金(外注する場合)
⑧その他(スタッフの教育費等あれば)

 内部のネットワーク構築から始めるのでなく、単に1台を接続するだけなら初期費用はそうかかるものではありません。しかし、運用開始後には通信料金がかかってきますし、またソフトウェアはどんどんバージョンアップがされていきます。バージョンアップにどこまで追随するかの判断は必要ですが、接続後の運用コストの方こそしっかり考慮しておいたほうがいいでしょう。



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